横浜トリエンナーレに行ってきました。

横トリ。
東京に住んでて近いですから、第1回から多分毎回…いや、たしか1回行けなかったのあったかな、けど、観に行ってます。

横浜のあのスコーンと開けていてどことなくノスタルジックな景色と現代アートって親和性あるし、過剰な町おこし感もなく気楽に観れておしゃれで敷居が高くない。
第1回のウォリャー!っていう熱量は次第に無くなっていったものの、好きなイベントだなっていつも思う。

今回は「島と星座とガラパゴス」という、接続と孤立、独自性や多様性、といったテーマがありました。

今回1番好きだったのはこれ。

ラグナル・キャルタンソンの「ザ・ビジターズ」という映像作品。
音楽家がそれぞれ独りで全く別の場所に居て、ヘッドホンから流れる音を頼りにセッションを行っているというもの。
⬆︎このように、いくつかのスクリーンに1人づつ、映っている。

音楽とそれぞれの人がいる場所・背景もどこか切なく美しくでも"現実的"。
セッションをする相手は見えておらず想像力を繊細に働かせて相手の存在や息を感じて音楽を奏でようとしているからか、音楽自体が"つながり"を強く感じさせる「感動的」なハーモニーだと感じる。
そして、その"曲"も超いい曲!

接続と孤立という展覧会のテーマにぴったりフィット…(2012年の作品だそうだけど)

こういう、凄く好きだなと思う作品もあれば、ぜんっぜん好きになれない作品もあった。
でも色んな作品があるという事は色んな人がいるという事、色んな好みがあって、自分が好きな物も嫌いなものも同じソコにあってOK、というのが多様性ってやつで、その多様性こそが希望。

戦争、難民問題やおそらく個人的なコンプレックスなどの負の面をテーマにしている作品も沢山あったけど、それらは人間がお互いの多様性を認められない故に起こる事。

じゃあその多様性を認める為には何が必要かっていうと、「想像力」

自分が教わったり経験していないゆえに知ることが出来ていない価値観が存在するという事を認めるには、想像力を高めるしかない。

そんな、掲げられているテーマを文字通り考えさせる構成がアートフェスとして素晴らしいんだよね!?なんて事を考えたりして、陳腐にしめくくりましょう。

芸術の秋ですね〜!!
私もわたしなりに今日もぼちぼち何かを作ってます。

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