年始の金沢〜♪
「工芸とデザインの境目」という展示に興味があり、金沢21世紀美術館が2日から開館しているというので金沢に行って来ました。
3DCADでデザインしたり、いちから紙と鉛筆と手作業で原型をつくったりと、混合技でジュエリーをつくっている者としては、なかなか気になるテーマです。
"人の手が意匠から作りまでした物はブレが生じ、それが希少価値を高める。一方大量生産できる工業製品は、同じモノが精密に製造できるため「デザイン」の価値がモノ自体の価値を高める。"
など、"幾つかの視点"で境目をさぐっている展覧会。
工芸←------→デザインと矢印がひかれ、その端と端、あるいは途中、あるいは真ん中に「モノ」が置かれている。
すっごくわかりやすかった(?)例で言うと、「工芸」の所に"わらじ"が置かれ、反対側の「デザイン」に、量産された"スニーカー"が置かれていたり、iPhoneは「工芸」にも「デザイン」にも同じものが置かれていて「工芸でもデザインでもある」といったふう。
これだけ書くとめっちゃ偏った展示のようですが、視点は色々あります。網羅できないケド。
私はなんだかこの展覧会提示されている「境目」は腑に落ちなかった。
「境目はどこだ?」という問題提起として見ても、あんまり腑に落ちない。
お正月だったので普段美術館に行かなそうなお客さんも多く、なんとなく聞こえてくる感想も…なんだか、まったく意図が伝わってないふうだった。「昔はザルってこんなだったんだね〜オモシローい」みたいな。
そもそも「工芸」「デザイン」の定義をどこに置くかも難しいし、その境目となるとさらに…!
そこを、もうちょっと目からウロコの解答が観られるのかと思ってたので、私は、もじゃっとしちやいました。「良かった!」という感想も目にするので、そこを期待せず、もっと"答えが無いことを一緒に考えてみる"気持ちで観るのが正解だったかも。(写真撮影は禁止でした〜)
もう一方の企画展は、「トーマス・ルフ」展。
そちらのほうは満足満足。表現の視点や熱量も存分に味わう事のできる見応えのある展覧会でした!
お正月なので市場は休みなのだが、海鮮丼屋さんや回転寿司やさんはやっていて、海の幸を味わい、「むらはた」の贅沢イチゴパフェ(このボリュームで900円!)とグルメも堪能して帰ってきました。
↑クリームに見えている部分もイチゴの隙間にクリームが入っているにすぎず、ほぼ全部いちご。
いいお正月でした。
明日からお仕事頑張りまーす。
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